天然と養殖の違い

滋養強壮、肉体疲労回復、勢力増進。
スッポンと聞いて頭に浮かんでくるキーワードは、このような単語ではないでしょうか? そんなイメージを浮かべてしまうほど、多くのスッポンドリンクやタブレットが販売されています。
スッポン料理の特徴としても、多くのメディアや書籍で伝えられていますね。
今回は、そんな高級食材スッポンの特徴と調理法について、皆さんにご紹介させて頂きます。

天然のスッポン

日本の国内で食用として利用される個体は、臭みの少ない天然個体です。
日本でもスッポンは養殖されているものの、天然のスッポンに比べて匂いがキツイ特徴を持っており、匂いを消す工夫をしなければ料理には使えません。
匂いの影響が出やすい理由は、匂いのつきやすい肉質にあります。
スッポンの肉は、「スッポンが食べた餌の匂いで決まる」といっても過言では無い程、匂いを吸収しやすい特徴を持っています。

スッポンの養殖(養鼈)

食用の亀の養殖の事を、「養鼈(ようべつ)」と呼びます。
養鼈は、日本の多くの地域で盛んに行われており、野生のスッポンと同様に冬眠させて行う露地養殖と、工場の排熱や温泉などを利用した加温養殖があります。
多くの地域で盛んに行われてはいるものの、実は、養鼈は非常に難しく、成功させるには並々ならぬ努力が必要です。
スッポンは静かで日光が程よく降り注ぐ環境を好みます。
従って、山間部やビニールハウスでの養殖は適しません。
中国で食用として人気の高いコブクスッポンやマルスッポンは、古来から食用として珍重されていましたが、養鼈が思うように進んでおらず、絶滅の危機に晒されています。

スッポンの調理方法

そんなスッポンの古来から伝えられている調理方法を、ひとつご紹介します。
それは保存に優れた粉末の精力剤です。
スッポンと言えば、真っ先に鍋料理が浮かぶかと思いますが、古来から伝えられている精力剤は違います。
精力剤は昔も今もスッポンの代表料理らしいですね。
最初に、スッポンの甲羅を乾燥させ、土鼈甲(どべっこう)を作ります。
次に、作った土鼈甲を粉末にしたものが「精力剤」です。
非常に簡単ではありますが、土鼈甲の精力剤は、古来から特に珍重されてきた精力剤として今に伝えられています。

いかがでしたでしょうか?
繁殖力があるといわれるスッポンですが、そのスッポンを人の手で育てるのは、一筋縄ではいかないようですね。
多くのスッポン関連商品が店頭に並んでいますが、沢山の人の努力の結晶として、陳列されていると考えたら、今までよりもありがたい気持ちで頂きたいなと・・・そんなふうに考えてしまうのは私だけでしょうか。