スッポンの伝承

古来から健康食品として珍重されてきたスッポン。
スッポンが人々の生活の中に浸透すればするほど、多くのエピソードが産まれ、多くの伝承が今に伝えられています。
それだけ、スッポンが人々の生活を支える食材・民間薬として愛されてきた証拠ではないでしょうか。

今回は、そんなスッポンの伝承について、皆さんにご紹介させて頂きます。

スッポンにまつわる伝承

日本の昔話や伝承に、動物をモチーフにした多くの妖怪が登場します。
スッポンもその中の一つとして数えられていることをご存知でしょうか?
日本では、狐や狸が妖怪化する話が有名ではありますが、地域によってスッポンも妖怪として登場します。

スッポンの妖怪は、人間の子供をさらったり、吸血鬼のように血を吸ったりするといわれています。
また、「一度食いついたら、雷が鳴っても離さない」といわれるほど、とても執念深い性格で知られており、「スッポン料理をたくさん食べると、幽霊になって祟られる」とも伝えられています。

スッポンの幽霊まで登場

江戸時代の書物「北越奇談」には、スッポンの幽霊が登場します。
スッポン屋の夫婦が寝床で無数のスッポンの霊に苦しめられる怖い話です。
他にも、名古屋に伝承されている昔話で、毎日スッポンを食べていた男が、スッポンの霊に取り憑かれ、顔や手足がスッポンのような形になってしまう話が伝えられています。

さらに、古書「怪談旅之曙」には、スッポンのようになってしまった人間の話が残っています。
農業を営んでいた男が、スッポンを売って生活していたところ、執念深いスッポンの怨霊「高入道」となって、男の前に現れるという話です。
高入道は、身長十尺(約3メートル)の恐ろしい出で立ち。
高入道は、十尺の高さから男に怨念の眼差しを向けます。
その結果、産まれてきた男の息子は、まるでスッポンのような顔や手足で産まれ、手足には水かきもあり、主食はミミズだったとの事。

高入道は主に、中国、四国地方で恐れられていた妖怪です。
地方によっては、狐や狸が化けて出てきた姿だとか、河童が変化した姿だとか、様々に伝えられています。
本当かどうかは分かりませんが、実際に目撃したと証言する人もおり、明治15年には大阪にも出没したそうです。

いかがでしたでしょうか?
スッポンが多くの人に愛されていたからこそ、様々な伝承が各地の残っているのではないでしょうか。
滋養強壮や疲労回復に効果があるといわれているスッポン。
現代では、飲みやすいドリンク剤やタブレットとして多くの商品が販売されています。

毎日続けて、健康な体を維持していきましょう。
そんな毎日が、もしかしたら、次の伝承に繋がる!?かもしれませんね。