スッポンとコラーゲン
「スッポンのコラーゲン鍋」という料理を聞いたことがありますか?
男性向けの効果・効能が目立っていたスッポンに、多くのコラーゲンが含まれていることが注目となり、男性だけではなく女性にも人気急上昇している料理です。
スッポンの甲羅には分厚いコラーゲンの層があり、鍋料理の他にも、スッポンコラーゲンを抽出した「ドリンク」や「クリーム」として活用されています。
今回は、そんなスッポンのコラーゲンについて、皆さんにご紹介させて頂きます。
美肌効果といえばコラーゲン?
「美肌効果=コラーゲン」このように考える人が多いのではないでしょうか。
美容グッズの通信販売など盛んに広告されている美容効果が、そのように考える要因となっているのは間違いありません。
そんなスッポンコラーゲンですが、実は、美肌効果以外にも多くの働きを持っています。
コラーゲンは、お肌だけではなく、人間の体の大部分に存在し、人間活動になくてはならない重要な役割を担っているのです。
コラーゲンは何処にある?
コラーゲンは、人間の体のあらゆる場所に存在するタンパク質の一種です。体の弾力やしなやかさを生み出す重要な成分として働いています。
コラーゲンは、細胞と細胞を結ぶことでバネや網のような役割をにない、肌だけではなく、血管や骨、関節など、体の大部分で活躍しています。
体内にあるコラーゲンのうち、多くは皮膚に存在しており、その割合は、全身の40%ほどです。
その他に、20%程度が骨や軟骨の中にあり、残りは内臓や血管などに分布しています。
ちなみに、肌の中をさらに細分化すると、コラーゲンは新皮層と呼ばれる部分に集中(肌に含まれるコラーゲンの70%くらい)しています。
コラーゲンの役割は?
コラーゲンの役割はとても幅広く、肌のハリや弾力はご存知のとおりですが、その他にも関節をスムーズに動かす役割を担っており、血管の柔らかさやしなやかさもコラーゲンのおかげで保たれています。肌の新皮層に集中しているコラーゲンは網目のようにびっしりと繋がっており、まるでトランポリンのように機能します。
その効果が、肌のハリや弾力となって現れるのです。
コラーゲンは、エラスチンやヒアルロン酸と同じように、繊維芽細胞で構成されていますが、年齢とともに減少していく特徴があります。
その結果、ハリのあった肌がたるみ、シワとなって現れてくるのです。
年齢とともに関節の痛みを訴える人もいますが、これもコラーゲンの生成が少なくなることが原因の一つです。
コラーゲンの減少により、軟骨がすり減り、その結果痛みを感じてしまうのです。
さらに、コラーゲンは骨の成長に欠かせない成分であることがわかっています。
コラーゲンが骨をコーティングすることで、骨の周囲のカルシウムやミネラルが付着し、丈夫な骨として成長します。
スッポンで、失ったコラーゲンを補いましょう
「コラーゲンを食べても意味がない」そういわれていた時期もありましたが、今は違います。最近の研究では、コラーゲンの一部は、細分化された状態で血中に溶け込み、体内でのコラーゲン生成に一役かっている可能性が見つかっています。
スッポンコラーゲンで、若々しく健康な体作りを始めてみましょう。